2007/11/28
DS-MA1&ケーブル試聴記・・・か!?
とりあえず、試聴環境のシステム構成はこんな感じ(↓)です。
トランポ: アキュフェーズ DP-800
DAC: アキュフェーズ DC-801
パワーアンプ: PASS X1000.5
スピーカー: ダイアトーン DS-MA1
約1時間半に渡って、ゆっくり、まったり試聴させて頂きました。(^^)v
今回試聴した環境は有楽町にある三菱電線工業の試聴室。
本来、この試聴室は機器をメインに据えた試聴室ではなく、ケーブルをメインに据えた試聴室です。
アクロリンクやESOTERICが売り出してるケーブルの線材を提供している会社なので、モノは確かだと思います。
実際、今回、私のお相手をして下さった方は、幻のESOTERIC社電源ケーブルである8N-PC8100の開発にも携わられたのこと。
オープンしたら、手持ちのケーブルを持ち込んで三菱電線製のケーブルと比較試聴することも検討してるってことなので、その自信の程も伺えるってもんです。^^;
試聴室も12月7日にオープンが決まったばかりで、まだ調整中の状態で聴かせて頂きました。
音の良し悪しで言うなら、オープン後が良いに決まってますが、調整中の環境で聴かせてもらえる機会なんてそうそうありません。
ん~~~、ラッキー♪
で、機器構成を見て頂ければ分かりますが、プリアンプがありません。
アキュのフラッグシッププレーヤーのセットからパワーアンプダイレクトでPASSのX1000.5に繋ぎこみ、そのままDS-MA1に接続。!!
こんな環境で聴ける場所はなかなかないと思いますし、何よりプリの色付けがなくなるので、ケーブルの違いを聴きこむ試聴にはもってこいだと思います。
いやぁ~~、良く考えてありました。
蛇足ですが、確か九段下にある三菱電機のDS-MA1試聴室もPASSのアンプ使ってたんで、DS-MA1にはPASSのアンプが良いのかも知れません。
実際、聴いた感じでも、PASSのアンプは色づけが少なく、再生機器の音色をダイレクトに伝える上、持ち前の駆動力でガツンとスピーカーを駆動する力強さを感じられたので、非常に好印象でした。
さて、ここらへんでやっと試聴記に入ります。w
試聴に使ったソースは、試聴室で準備されてたものと、私の手持ちでダイアナ・クラールのルック・オブ・ラブ・・・・・などなど。^^;
さもえどは基本的に女性ボーカル好きなんで、他にもセリーヌ・ディオンとかで判定してます。
アンプの方は全然暖まってなくて、その辺はかな~り差っ引かないといけないんですが、それでも初っ端から十分スゴイのが、分解能!!
全然アンプが暖まってないから、あからさまに”スピーカーから鳴ってます”感が拭えない状態にも関わらず、恐ろしいほどに楽器を分解してきます。
更に言うなら、担当者の方が”セッティングはまだまだ~~”とか仰ってたので、基本的にスピーカーの性能だけで分解してたことになります。
このためだけに一聴しても良いかな~と思わせるものがありました・・・恐るべし!!
また、音の色付けが少なく、凄く素直で綺麗な印象で鳴ってました。
多分アキュフェーズのプレーヤからダイレクトでパワーアンプに接続されているせいもあるのでしょうが、出てくる音の鮮度が高く、とても綺麗!!
情報量も多く、アンプが暖まってくるにつれてどんどん鳴り方も変わってきます。
根本は変わらず、どんどんスピーカーの存在が消えていく感じです。
併せて、音楽の実在感が増し、中高域のキレがどんどん上がっていきます。
ただ、低音の方は、可もなく不可もなく、良い加減で出てましたが、”スカッ”っと鳴りきる感じではなかったかな。
このあたりは、アンプのアップやルームチューンでどうなってくるのか、気になるトコです。^^;
また、凄く綺麗で良い音で鳴るんですが、往年のダイアトーンスピーカーの印象からは少し変わってるかなぁ・・・という印象も受けました。
ところでこのスピーカ、他のコンポーネントの影響を強く受けそうな印象です。^^;
多分、色付けが少なくて、素直なんだと思いますが、プレーヤーのケーブルや接続方法を変えると、がらっと印象が変わります。
合わせてケーブルのレビューになってきますが、アキュフェーズ推奨のHS-Link接続から三菱電線のデジタル接続へとケーブルを交換すると、明らかに鳴り方が変わります。\(◎o◎)/!
一聴して、私の駄耳でもすぐ分かるくらい!!
今まで”綺麗”と思ってたパワーアンプダイレクト接続。
これをケーブル交換後と比較してみると、躍動感が全然ない音に聴こえるんですよね~~^^;
ホントに単品で聴いてた時は綺麗だったんですよ!!
それが、メーカー推奨のHS-Link接続を差し置いて、音楽を活き活きと聴かせてくれるんです。
見事、エロくなって私好みの音に近づきました。w
三菱電線ケーブル恐るべし・・・ですね。^^;
これ聴くまで(いや聴いた後しばらくも・・・ですが)、スーパーツイータ用のケーブルを買おうと思ってたんですけど、デジタルケーブルのグレードアップに変更しそうな勢いです。^^;
・・・・・ってか、多分買います。w
誤解を招きそうなインプレですけど、HS-Link接続は昔のアキュの分析的な傾向が強く出てる印象なのに対し、三菱電線でのデジタル接続は音楽を活き活きと楽しく聴かせてくれる印象です。
(HS-Linkでも十分に良い音なんですが、あくまでHS-Linkと三菱電線の印象の差を書いてると理解して下さい)
設置に来られたアキュフェーズの担当者の方も、唸りながら内緒の裏話(スミマセン、約束で公開できないのですが・・・)をして帰られたみたいなんで、印象の受け方の差はあれども、三菱電線のケーブルのC/P比が高いのは間違い無さそうな雰囲気です。
あと面白かったのは試聴の位置によって聴こえ方にかなり差が出たこと。
背丈の関係で椅子に普通に座ると、ツイータの位置より若干上気味に自分の耳の位置が来るのですが、これを大体耳の高さに合わせると、また聴こえ方が変わってきました。
それも、結構大きな差です。
個人的には、耳の位置にツイータを合わせた方が良い感じで鳴ってる印象でした。
セッティングの際にも、このあたりは気を使われたとのことなので、試聴に行く際は色々試してみると面白いかも知れません。
ただ、試してる間は背中くねらせ、もぞもぞ姿勢を変える怪しいオッサン(?)になるのは覚悟しないといけないですけど。www
最後に一つ・・・。
それにしてもX1000.5、スロースターターなアンプですねぇ・・・。
一時間半経っても本格始動しないどころか、担当者の方によると、半日くらいかかるとかw
午前中に試聴に伺ったんですが、”夕方に来たらもっといい音が聴ける”って言われちゃいました。^^;
さて、これで一つ棒茄子の使い道が増えたか・・・・・orz
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