2008/02/19

プリアンプ、買~~~~~~ってしまいました。^^;

しばらくご無沙汰でございました。^^;
この前の週末(2/16~17)は息子が参加してるボーイスカウトのスキー合宿引率だったんで、先々週末くらいから準備で、もうバタバタ。
合宿では10年ぶり位にスキー板を履いて、スキー初めてな子供たちに教える為、リフトも使わずの昇り降り・・・これもキツかった。^^;
未だ、腰も痛いわ、筋肉痛だわ・・・orz

タダでさえ忙しいのに、仕事も溜まっちゃって、イマイチ人間らしい生活が取り戻せてない今日この頃ですが、合間を縫うようにコッソリプリアンプ(ML-12A)を買っちゃいました。w
う~~ん、微妙にストレス発散!?ww

冗談はさておき、さもえど自身、前から憧れはあったのですが、年末~年始にかけてPhile-Webにて皆さんに多大なご協力を頂きながら、自分のアンプの好みを再整理したところ、どうやら”レビンソンの匂いがするプリ”に惹かれる傾向(←よく分からん傾向だw)があることが分かったので、古いレビンソンアンプを次期プリアンプ候補の一つに挙げておりました。
様々な方に色々なアドバイスを頂きましたし、気になっていたCONISIS研究所(※)のアンプを聴いてきて感想を下さった方もいらっしゃいました。
何とか、プリ購入計画を前進させることができましたので、まずはこの場を借りて、お力添え頂いた方々にお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。m(__)m

最終的には、PASSのアンプか、古いレビンソンアンプか、アッテネータ(SPL Volume2)に走るか・・・・・ってトコで落ち着き、アッテネータは優先順位低いので、地道にPASSのアンプと古いレビンソンアンプの手頃なものを探してました。
・・・で、最初に出てきたのがこのML-12A。
正確には、同時期にチョット高めではありましたが、PASSのプリなんかも出てきてましたし、ショージキ、買うかどうかかなり迷ったんですけどねぇ・・・。
でも、PASSのアンプは何とか現行品を聴くことも出来ますし、昔のモノも多少は聴いたことがありますので、なんとなく傾向は掴めるのですが、古いレビンソンアンプは、ビンテージモノ扱ってるショップに行かないと聴けないし、比較試聴のしようがない。

更に言うなら、LNP-2やらML-7やらML-10やら、名前が通ってる有名な機種はやたらと高い。(T_T)。
前に調べた時はこんなに高くなかったはずなんだけどなぁ・・・・
ってことで、お財布と相談しながら、お勉強代支払ったと思えば何とか乗り切れるか・・・・というラインのML-12Aを思い切って”ボチっとな”っと逝っちゃいました。^^;

余談ですが、これで夏まではほぼ何も買えそうにありません・・・・・・(T_T)

さて、Mark Levinsonと言えば、マドリガル資本に移る前はML-1から始まるMLシリーズ,LNP-2等の名機を排出し、マドリガル資本に移ってからはLNP-2L越えが出来てないと言われながらも、№26SLや32L,38系統の売れ線も排出する老舗のハイエンドオーディオメーカーです。
製品の詳細な歴史はここここを参考にして頂くと、色々と詳しく載ってますが、見てるだけで結構楽しいっす。

その中でも、さもえどが今回導入したML-12Aはかなりマイナーなアンプと言えると思います。
ML-7等でハイエンド市場を席巻したレビンソンが裾野を広げる為に、パワーアンプとセットの”セパレート・インテグレーテッドアンプ”的な位置づけの商品を出した・・・らしいです。
これがML-11+ML-12のセットで、1982年当時、セットで120万円という高価格でしたが、当時プリだけで100万円オーバーが当たり前だったレビンソン社にとっては、これでも安い製品だった模様。w
オマケに、”セパレート・インテグレーテッドアンプ”といった位置づけの製品だけあって、プリとパワーがセットでないと使えなかった為、ヒジョーに使い勝手が悪く、ハッキリ言うと売れなかったみたいです。
そこで、プリ単体で稼動できるよう改良して、1984年にリリースしたのがさもえどが買ったML-12A。
バランス接続がなく、入出力共にLEMOのみで、入力はPHONO&TUNERのみという、素晴らしく割り切りがなされたアンプです。

世間一般的(?)に言うところのオールド・レビンソンのカテゴリーに入るかどうかはかなり微妙なトコですが、マドリガルブランドで発売されていたとは言え、レビンソン氏と共にCELLOを立ち上げた故トム・コランジェロ氏が設計に携わっており、初期レビンソンアンプの性格を色濃く残している・・・ような気がします。^^;
また、ML-12A自体は6年間(1984~1989年)に渡り製造・販売されていましたが、前述したML-12は1982年から発売されていますので、都合8年もの間、製造・販売されていることを考えると、比較的ロングランな製品と言っても良いかな・・・。

ってことで(?)付け焼刃的な解説はここらへんで終わりにして、音質に関するファーストインプレをば。

Phile-Webコミュの日記にて”上下をばっさり切った中域中心の音作り・・・”とコメントされている方がいらっしゃいましたが、全くその通り。!!
見事なまでに上下がバッサリ切り取られちゃってます。w
今時のアンプばっかり聴いてたら、驚くほどにナローレンジに感じると思います。
さもえど所有のTHETA Casa Novaと較べても分かりやすくナローレンジ。
一応、下も上も聞こえないわけじゃなく、残ってはいる感じなんですけどね。^^;

ただ、その分中域の密度と音楽性は信じられないほどスゴイです。
これ、ホントに30年近く前に設計されたアンプかよ!?って思います。\(◎o◎)/!
THETA Casa NovaはML-12Aに較べると確かに情報量が多く、上から下までキッチリ出してくる遥かにワイドレンジなアンプなのですが、シアター系マルチスピーカーにフォーカスを合わせているせいか、とりあえず拾える音は全部出してます~~的に聞こえちゃうんです。(比較の問題で、Casa Novaが悪いと言ってるわけじゃないですよ^^;)
ぶっちゃけ、ボーカルモノなのに、ML-12Aと較べると楽器までしっかり聴こえ過ぎちゃうような印象です。

それに較べて、ML-12Aの女性ボーカルの艶っぽさと言ったら・・・・・、ハッキリ言ってエロい。w
音楽にエッジが効いてボーカルが浮き立ち、そこで囁いてくれてるような・・・そういう色っぽさがあります。
ビッグマウスと言われようが、ナローレンジと言われようが、もうど~でも良いよ・・・って言いたくなるくらいです。
正面から刀でバッサリ斬られたような危うい色香があり、すごくソリッドな印象です。

JeffRowlandのCapriや、(遠い昔に聞いた)Concentraをエロさの比較対象としてあげると、JEFFのアンプは対象(音楽)を深く掘り下げて観察し、丁寧に絵を描き上げるような印象がありますが、ML-12Aは対象の一番良いトコを上手く描く感じ。
古いレビンソンプリの上の方(ML-7とかLNP-2Lとか№26SLとか・・・)とか、どんな世界やねん。!!(←もう浮気かよ!!w)

とまぁ、良いトコをたくさん書いてきましたが、もちろんドボンなとこもあります。
一番のネックは何よりもその操作性の悪さ。
ボリュームが左右独立で、音量調整は2つボリュームを回さないといけない。
・・・・・家族の冷たい視線が今から突き刺さるようです。orz

オマケに超ハイゲイン仕様なんで、ボリューム調整が難しい。^^;
固定式アッテネータ(パッド)入れるのってどうなんだろうなぁ・・・とか思ったりして。

いずれも対策を何とかしないとなぁ・・・。
100均グッズ使って、何とかできる・・・と良いな。^^;


まぁ、そんなこんなで、色々書いてきましたが、このアンプだけで他は要らない・・・とは言いがたいのが本音です。
映画見る時なんかは間違いなくCasa Novaが良いので手放すのは惜しいですし、何より古いのでいつまでキチンと動いてくれるか分からない。
修理やオーバーホールに出すにしても、予備のアンプは要るわけで・・・。

それにしても、ML-12A気に入っちゃったよなぁ・・・。
当面はこれでいくとして、PASSアンプとの比較はどうしよう・・・^^;


※ 古いレビンソンアンプの修理に詳しいガレージメーカーで、旧型レビンソン プリ用モジュールの販売だけでなく、モジュール自体の修理もして貰えるとか・・・(←未確認情報)

2 件のコメント:

  1.  またマニアックなオールドレビンソンを…

     でも、この時代から現在の超リニアなプリアンプに至るまで、技術面は確かに革新的進歩があったのでしょうが、その結果たるサウンドで果たして革新的な何かがあったのかを、たまに考えると疑問ですねぇ。

     だって、今でも現役で使えるし、全然見劣りしないですからねぇ。

     中域に主眼を置くなら、変にリニアなアンプを使う必要はないし、むしろ使わないほうが潔くて好きです♪

     さもえどさんなら、管球式のカウンターポイントとか好きそうですね。デザインもこの頃のレビンソンと共通項が多いですしね。今見ても凄く洗練されててかっくいい…

     オールドレビンソンとかカウンターポイントとかオーディオリサーチはやっぱりオールドプリの王道ですから!

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  2. マニアックなのはお得意ですから・・・ww

    ここ数十年、色々革新的な技術進歩がありましたけど、確かに出てくる音にはそこまで差がありません。
    基本的には熟成されてる分野なんでしょうね~~。
    機器が古くても、新しくても楽しめるトコが良いとこでもありますが。(^^♪

    ところで、さすがhyroさん、スルドイです。
    カウンターポイント、今回のアンプ探索中に何度か”ボチ”っといきそうになったやつが。w
    SA-5000、hyroさん行きつけ(?)の店に出てたでしょ!?
    あれ欲しかった~~。

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